PC用サイトからモバイル用サイトへ誘導する際に便利なのがQRコードですが、意外とその実態について知っている方は多くはないのではないでしょうか。そこで、QRコードについての情報と、お手軽にQRコードを作成する方法をご紹介します。
QRコードとは
1994年にデンソーの開発部門が開発したマトリックス型二次元コードであり、いわばバーコードの発展系です。バーコードが横方向にしか情報を持たないのに対し、QRコードは縦方向にも情報を持つため、格納できる情報が多く、また数字だけではなく、英字や漢字のデータも格納することができます。
QRコードのバージョンについて
QRコードにはセル数に応じてバージョンが定められており、バージョンが大きくなればなるほどセル数が大きく、また格納できる情報が多くなっていきます。バージョンは1~40まであり、バージョン1だと21×21のセル構成で、数字なら最大で41字、英数字ならば25字まで格納することができます。バージョンが1上がる毎に縦横のセル数が4ずつ大きくなっていき、バージョン40だと数字なら最大で7,089字、英数字ならば4,296字まで格納することができます。
誤り訂正能力について
QRコードには、コードの一部が破損していたり、汚れていたりしても、コード自身がそれを復元する機能を持っています。それを「誤り訂正能力」と呼び、作成者が用途に合わせて4段階のレベルを設定することができます。レベルが高いほど復元率も高くなりますが、その分格納できる情報量は少なくなります。
モバイルに適したQRコードのバージョンと最大文字数とは
いくら多くの情報が格納できるとはいえ、携帯電話で認識できる文字数というものは限られています。一般に携帯電話で読み取れるQRコードのバージョンは1~10までとされており、その場合は全角半角混在の文章(バイナリ)だと最大文字数は271文字(バイト)が上限となります。ただし、誤り訂正能力のレベルに合わせて格納できる最大文字数は減りますし、情報格納量を増やしすぎるとその分セルの目が細かくなりすぎ、読み取る際に不便が生じる恐れがあります。そこで、誤り訂正能力を2段階目の「レベルM」と仮定した上ですと、一般的にQRコードを作成する際に最適とされる最大文字数は100文字前後が理想とされています。
QRコードを作成する方法
QRコードを生成するには、市販のソフトウェアを使ってもよいのですが、WEB上に無料でQRコードを作成してくれるサービスというものが存在します。今回はそれらの中から、いくつかのサービスをピックアップして紹介します。
QRのススメ
http://qr.quel.jp/
フリーテキストやURL、アドレス帳登録など、用途に合わせて情報量の上限をガイドとして表示してもらえます。セルのカラーの指定も可能であり、QRコードのサイズの指定も行うことができます。
QRコード[二次元バーコード]作成 【無料】
http://www.cman.jp/QRcode/
QRコードのバージョンや誤り訂正レベルなどが細かく指定可能であり、オプションとしてQRコードと文字や画像を重ねることができます。作成ファイル形式もJPEG、GIF、PNGなどが指定可能です。